老人ホームというと空きがないイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
その中でも特別養護老人ホームは満床でなかなか入居できないと思っている人は多いはずです。
そのようなイメージを持たれがちな老人ホームですが、実は空きがある老人ホームもあります。
ではなぜ、老人ホームに空きができているのか見ていきましょう。
■地域によって空き状況が異なる
現在老人ホームの入居待ちをしている人はたくさんいて、地域によっては数百人待ちという状況もあります。
それほど入居待ちをしている人がいるにも関わらず、法改正によって人気のある老人ホームの場合でも空室が増えているのです。
その中でも特別養護老人ホームは、費用も安く長期的な入居が可能な施設なので入居を希望する人が多くなっています。
今までは要介護度1~5までの利用者が入居できたのですが、法改正によって特別養護老人ホームに入居できるのは基本的に要介護度3以上になってしまいました。
そのため、全体的な特別養護老人ホームの待機者は減ったように感じますが、要介護度が限定されたことによって空きの状態は多くなっています。
また、地域によっては介護職員の確保が難しいことから、利用者の受け入れができないというケースもあります。
老人ホームの空きをなくすためには、介護職員の確保も大きな課題と言えるのではないでしょうか。
■要介護度が低いと老人ホームに入ることはできないの?
要介護度1~2の人は、法改正によって老人ホーム入居へのハードルが高くなってしまいました。
要介護度1~2の人の中には、体自体は元気でも認知症で一人暮らしが困難な人もいます。
火の始末や薬の飲み忘れなど一人で生活するリスクが高くなってしまうため、老人ホーム入居を検討しなければいけない場合もあります。
そのような場合は、特別養護老人ホームだけではなくグループホームなど認知症に特化した老人ホームも併せて検討することで、少しでも早く入居できる可能性があるでしょう。
また、介護付き有料老人ホームなど様々な形態の老人ホームがあるので、1ヶ所だけではなくいくつかの老人ホームに申し込みをしておくことで、受け入れ準備が整っている施設に入居ができるはずです。
老人ホームは、空きがあっても法改正や介護職員不足など様々な理由から利用者の受け入れができないケースもあります。
認知症や身体状況の悪化などで在宅介護が難しい場合は、入居したいと考えている老人ホームに問い合わせや入居申し込みを早めにしておくことをおすすめします。