老人ホームにロボットセラピーの提供が始まる

2018.11.16
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アニマルセラピー効果は、老人ホームでも注目される癒しの効果が期待される治療方法です。
それと同様に、動物の姿かたちをしたロボットや、子どものような姿のロボット、会話によるコミュニケーションが行えるロボットなどを利用したロボットセラピーという試みが老人ホームにも広まりつつあります。

■ロボットセラピーとは?

ロボットセラピーとは、アニマルセラピーのようにロボットと患者や高齢者が触れ合い、コミュニケーションをとることで心を癒す効果を期待する治療法です。
医療の現場でも行われているように、アニマルセラピーにはある程度の治療効果があり、メンタル面でのケアを行う際に病院や老人ホームなどで取り入れられているケースがあります。
しかし、動物の場合は生き物ですから、どうしても抜け毛やフン、ニオイなどがあり、衛生面や普段の飼育の手間などから敬遠される側面もありました。
それを解決できる新たな代替療法として、ロボットが使われているのです。
ロボットは食事をせず、抜け毛やフンなどを排出せず、普段の手入れも楽であることから、医療の現場や老人ホームなどでも導入しやすいという面があります。

 

■認知症の軽減にも役立つ可能性がある

ロボットとの触れ合いにより、認知症の症状が改善したり、進行が遅くなるというケースもあります。
老人ホームでの暮らしの中で、ロボットとコミュニケーションをとることにより脳への刺激が増え、それが症状改善に良い効果をもたらしているのではないかとされているのです。
ロボットであることを理解していても、本物の生き物同様に愛くるしいしぐさをする様子や、会話によるコミュニケーションをとれるロボットに関心を抱き、本物と同じような愛情を注ぐことができます。
認知症の原因の一つに、脳への刺激の低下が挙げられることがありますが、その原因を取り除き、心のケアができるロボットは老人ホームにとって非常に有用なのではないでしょうか。

 

■実際の導入事例

実際に、ソニーグループの有料老人ホームにて、ロボット犬のaibo(アイボ)を導入した事例があります。
aiboは本物の犬に近いしぐさを行うほか、歌や踊りを披露することができるロボット犬です。
現在の最新型では、充電を自ら行うこともできるため介護職員の手間をあまり増やさず、人手不足になりがちな老人ホーム内でもロボットセラピーを導入することができます。
導入した老人ホーム内では、入居者からロボットへのコミュニケーションだけでなく、入居者同士、入居者から職員へのコミュニケーションも増え、雰囲気から改善がみられたそうです。
ロボットセラピーは、今後も注目されていくことでしょう。

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