特別養護老人ホームは、低価格で入れて手厚い介護が受けられるとして非常に人気の高い老人ホームです。
特別養護老人ホームの特徴と費用について解説していきます。
■特別養護老人ホームってどんな施設?
特別養護老人ホームとは、在宅生活が難しくなり、介護を必要とする高齢者が入居することができる公的な介護保険施設です。
特養と呼ばれることもあり、民間の有料老人ホームなどよりも低価格であることほとんどで、その価格から待機者が非常に多かったことが有名になっています。
基本的には要介護度3以上の高齢者が入居することができて、終身まで介護を受けながら看取りまでお世話になることができるのです。
部屋のタイプは完全個室のユニット型と、昔からある4人部屋の従来型があります。
■特別養護老人ホームが人気な理由は?
公的な介護施設であることから低価格で、介護のサービスも充実していることから非常に人気です。
そのために待機者が多かったのですが、近年は入居条件がかなり厳しくなり、人口の多い都心部でない限りはそこまで待機せずに入ることもできるようになってきました。
地域差が大きいので一概にいつ頃ということはできませんが、短ければ申し込んでからおおよそ1~2ヶ月で入ることができます。
長い場合は数年単位でかかってしまうケースもあるので、その場合は入れるまで民間の有料老人ホームなどに入居する方が良いでしょう。
■特別養護老人ホームの基本的な費用は?
費用が安いというものの、具体的にどの程度の価格になるのでしょうか。
特別養護老人ホームの価格で最大の特徴は、初期費用が一切かからないというものがあります。
高ければ1000万円以上もかかる有料老人ホームの入居一時金と比べるとその差は歴然です。
そして、利用料金のほとんどが介護保険の適用内であり、月額費がかなり抑えられます。
月額費は平均で10万円ほどとなり、個室か複数人での相部屋かで1万円程度価格は上下しますが、有料老人ホームの平均月額費は20万円であることを考えるとほぼ半額といっていいでしょう。
ただ、石鹸や歯ブラシなどの生活雑貨、画材や陶芸といった趣味娯楽で使ったお金には介護保険は適用されないので、あまりそれらに使いこみすぎると施設利用料が膨らむ場合があります。
月額の費用が安いこと、充実した介護サービスなどから人気の特別養護老人ホームですが、待機者が多いとなかなか利用できません。
応募の際は、入居までどのくらいかかるか聞いておくようにしましょう。