こんにちは。ハピネスプラスの坂峯です。
今回のブログテーマは「人口透析が必要な方に向けた介護探しのポイント」です。日々介護施設探しのご相談を受ける中で「難しいご相談」になるケースが多いテーマです。
人工透析が必要である事の何が難しいのか、また人工透析を受けている方が介護施設を探す時に気を付けなければならない事を記載していきます。
そもそも人工透析とは何か
人工透析とは食事や水分を接種して体内に蓄積された余分な水分や塩分、老廃物を腎臓の代わりに取り除き血液をキレイにする治療の事です。
治療をしないと肺に水分がたまって呼吸困難になってしまったり、老廃物が体に溜まり吐き気や意識障害を起こしたりする事があります。
また心不全などの合併症を起こしたりなど命の危険もある病気です。
人工透析は根本的な治療ではなく、基本的にに生涯続ける必要があります。
費用に関しても1か月約40万円ほどと非常に経済的な負担も大きく、医療費補助制度を活用する必要があります。
ちなみに2020年の調査では岡山県の透析患者数は5,416名で増加率は鈍化傾向にあるようです。
介護施設探しのポイント1 移動手段の確保
まず1番大切な事は継続的な治療を受けに行く移動手段についてです。
前述したとおり継続的な治療が必要な病気です。1週間に3回の治療が必要で、お元気な方なら自分で車で通院したり、ご家族による送迎で通院する事ができますが、ハピネスプラスに相談があるケースは「認知症がある」事や「歩行ができない」事が条件に含まれる事が多く、タクシーなどに乗車できない為介護タクシーを利用する必要があります。
介護タクシーは通常のタクシー乗車賃の他に介助費用と福祉用具の利用料が必要で、2km先にある透析病院に行く場合の想定費用は下記のようになります。
1,賃料約1,000円
2,福祉用具利用料4,000円(30分以内)
3,介助料2,000円(30分以内)
合計片道7,000円ほど
透析通院が必要な方の介護施設探しのポイントは
1,透析病院までの距離
2,移動手段を踏まえての費用計算
3,施設による送迎が可能か
一般的な探し方の中でご要望として多い、自宅からの距離やリハビリやレクリエーションの有無などの条件より人工透析の通院が主軸となる探し方となります。
また、人工透析治療を実施している病院・クリニックが直接運営している介護施設の場合、送迎が無料になっていたりする事もありますのでそのような介護施設に入居する事が出来れば通院にかかる移動費がかからない事もあります。
介護施設探しのポイント2 体調変化への対応
人工透析の治療を実施すると、循環血液量の減少に加え血管収縮能の低下、心機能障害が起こります。また次第に低血圧に移行し、めまいや怠感など日常生活に支障をきたす事がありますので、透析治療から介護施設にい帰ってきた当日の体調管理や体調の変化に対応できる施設である事が望まれます。
よって可能なら「看護師が常駐している施設」である事、また看護師が常駐して居なくても「訪問看護と契約」している事で対応ができたりもします。
また既に「透析患者の入居実績がある」施設である場合も注意点を理解した上で対応をして下さるので安心ができます。
※看護師が常駐している介護施設の一覧はこちら
介護施設探しのポイント3 食事や水分の制限
人工透析治療は低下した腎臓の働きを補う治療です。
健康な方なら腎臓は24時間休まず働き続け、体内に蓄積された余分な水分や塩分、老廃物を取り除き血液をキレイにしていますが、機能の低下によりそれが出来なくなったしまった時に人工透析により代替えしています。
しかし週に3回ほどしか治療を受ける事ができませんので、普通の食事をしていては老廃物の除去が間に合いません。
よってそもそも体内に摂取する量を管理し、週3回の人工透析でも大丈夫なようにする必要があるのです。
食事の注意点は下記の通りです。
1,たんぱく質のとりすぎ
2,カロリー不足
3,塩分は1日6gまで
4,水分は1,000cc~1,500ccが目安
食事の管理をしてくれる介護施設は少なくありません。
介護施設で提供される食事はそもそも塩分が控えめな食事が多く、中には献立に塩分量が予め記載されている事もあります。
しかしお味噌汁と御飯は介護施設で作っている事が多く、提供される分量も様々なので事前に施設側と話し合いをして情報共有をして頂く必要があります。
水分に関しても水筒などを活用して1日の摂取量の管理をして頂きましょう。
食事と同じく施設内で情報の共有が出来ていないと極端に飲んでいな事があったり、何度も水筒にお茶などを補充してどのくらい飲んだか分からない事等が起きてしまいます。
最後に人工透析をしている方の介護施設探しのまとめ
上記のように人工透析が必要な方の介護施設探しは、人工透析が必要のない方と比べて検討するポイントが違ってきます。
また費用も介護タクシーの利用を前提とした場合月間で4~5万円の追加が必要となるケースが多い為高くなる傾向があります。
よって急を要してから急いで探し始めるのではなく、今後の参考として早めに探し始めた方が良いでしょう。
ハピネスプラスでは透析受けれ施設の一覧データがありますし、空き状況なども随時確認しております。
「話だけでもきいてみたい」や「今後の参考として情報が欲しい」などのご要望にも対応しておりますので、ご検討の際はフリーダイヤルまでご一報下さい。
宜しくお願いします。
下記リンクからも介護施設の種別ごとに検索ができます。
この記事を書いたスタッフの紹介
名前:坂峯 俊彦(さかみね としひこ)
年齢:43歳
趣味:釣り(シーバス・メバルがメイン)、カフェ(ブラックコーヒーがすき)、e-sports(Fortniteを下手ながらやっています)
範囲:岡山市より東エリア(岡山市全域、備前市、瀬戸内市、和気、玉野市)※倉敷方面も行きます。
連絡:090-7121-1165 又は t-sakamine@okayama-roujinhome.jp
備考:相談員の紹介ページはこちらからご確認頂けます。