誰もがお世話になるであろう老人ホームですが、実際に入居する時期についてもしっかり考えて置く必要があります。
どういうタイミングで入居し始めるのがいいのかまとめて見ていきます。
■老人ホームの入居対象
まずはじめに、老人ホームの入居者対象としては、60歳または65歳以上の人物と定めているところが大多数です。
よって、60歳前後で老人ホームの利用を考える人が多くなると言えます。
■入居を希望する目的
老人ホームへの入居を希望する目的から、時期が分かれています。
例えば、老後を自由に楽しむために施設のサービスを受けて生活したいから、早期に施設探しをして入居する場合なら、下調べもしっかりできて、施設の職員ともきちんとやりとりできるでしょう。
入居する前に色々と質問することができるため、本人の納得のもと老人ホームのサービスを受けられるはずです。
将来の生活を考えて、先に介護施設等に入っておきたいという場合もあります。
例えば、病気を持っていたり、一人暮らしで今後が不安になってきたなどで入居を検討するようです。
こちらも本人の考えから動いているので早期から安心した施設生活を送れる可能性は高いと言えるでしょう。
介護が必要になったので老人ホームを探している場合、すでに全面的な介護が必要で、家族の手では不足を感じるようになった場合が挙げられます。
恐らくは家族・親族が主導で施設探しをすることになるので、本人の意思通りには進まないこともあります。
■早めに入居の検討を
最善なのは、利用する本人がまだ自分で考えて動けるような自立した状態であるときだと考えられます。
自分で施設に入るための説明を聞きに行き、今後どう過ごせばいいかをちゃんと考えられるうちに相談しに行ってもらうのが一番です。
要介護になったらお世話になりたい、という考えを聞くことがあります。
その場合、本人の思う老人ホーム生活とギャップが生じてしまう可能性が高くなります。
仮に、さらに老いが進んで要支援・要介護の状態になってしまったとしたら、入る施設についての説明がうまく理解できず、納得のいかないまま施設に入ることになってしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、元気であるうちに施設探しを始めたほうが良いです。
高齢者の方々も、できるだけ自宅で暮らしたいという方がほとんどであることも事実です。
しかし、一人での生活に少しでも不安を感じるようになった時点で老人ホームへの入居を検討することが大切です。
いずれにせよ、体験入居などで施設の雰囲気を味わっておくことは大事です。
身近にそろそろ利用が必要であろう高齢者がいるのであれば、相談に乗るなどしてスムーズに入居手続きができるよう、あらかじめ調べておくようにしましょう。