老人ホームで長い時間過ごすのは個室であり、そこにあるベッドや備え付けの家具に不満を感じた場合、どうすれば良いのでしょうか?
老人ホームの不満を感じた時の対処法をご紹介します。
■老人ホームで不満を感じたら?
老人ホームを見学に行った時には気が付かなかったけど、実際に入居してから不満に感じることが出てくるということはよくあります。
しかし生活を送る中でその不満が強まってきた場合、そこでの生活自体が困難に感じたり、不信感につながってしまったりすると、そこには居たくないとすら感じてしまうかもしれません。
もし、老人ホームで備え付けの家具などの不満を感じた場合、まず施設側に相談してみましょう。
入居者が困っているということを知ってもらうためには、まずどんな風に感じるのか、どんなところが不満なのかなどを伝え、実際に見てもらうようにしましょう。
そこで施設側が困っていることに気が付けば、その後どのような対策を取れるのか検討できます。
まず、何に困っていて何に不便さを感じているのか伝えるようにしましょう。
■不満は誰に伝える?
老人ホームの不満は、誰に伝えるべきなのでしょうか?
不満を抱えている場合は、入居者とその家族が管理者である老人ホーム長、もしくは老人ホーム運営会社の担当者が良いでしょう。
しかし、老人ホーム側に不満を抱えていても苦情を直接伝えると、施設に入っている家族が嫌な目に遭ってしまうのではないかと考えて、なかなか本音をきちんと言えない方もいるでしょう。
しかし、残りの人生を過ごす老人ホームで快適な生活を送っていくためにも、不満を我慢しないできちんと伝えていくことはとても大切なので、我慢しないで改善を求めましょう。
■内容によっては改善できない場合もある
老人ホームの家具について改善を求めても、その内容によっては改善できない場合があります。
例えば部屋が狭いのに大きなベッドにしたい、家具の位置を変えて欲しいなどという場合、部屋の構造上ベッドを大きくしてしまえば介護がしにくくなり、またこれによって転倒のリスクが高まってしまう場合も改善できなくなります。
ベッドからの転倒・転落事故は老人ホームで最も多い事故で、柵をしていても稀にこのような事故が起こってしまうのです。
また、ベッドのクッション性を高めたことで他の部分に支障が出てしまう場合もあります。
家具の位置も安全に配慮された位置に設置しているため、不便だから変えてほしいというだけでは変えられない場合もあるので、改善できない可能性もあるということを覚えておきましょう。
少しでも快適な生活を送るために、きちんと改善して欲しい部分は施設側に伝えましょう。
しかしながら、その全てが叶わないということも覚えておくと良いでしょう。