老人ホームに入居している利用者であっても、「髪を切りたい」、「おしゃれをいたい」と思っている人は少なくありません。
そのため、多くの老人ホームでは、訪問美容サービスを提供したり、施設内に理容室を完備しています。
そこで今回は、老人ホームに入居している方の散髪についてみていきます。
■老人ホームでの整髪事情は?
かつて特別養護老人ホームなど、老人ホームの整髪は理容師や美容師の免許を持っていないボランティアの方が行っていたり、老人ホームのスタッフが髪を切ることが多くありました。
その頃は入浴時などに髪を洗いやすいように短く切ることが多く、「特養カット」と呼ばれる短いヘアスタイルが主流となっていたようです。
しかし最近では、特別養護老人ホームでも介護付き有料老人ホームでも、理容師や美容師が訪問美容サービスを提供することが多くなっています。
そのようなサービスを提供しているヘアサロンの中には、ヘアカラーにも対応してくれることもあり、おしゃれを気軽に楽しむことができるようにもなってきました。
ただし、整髪を希望する場合は事前に予約をしなければいけないため、希望する方は老人ホームのスタッフに確認してみると良いでしょう。
■老人ホームに入居していてもおしゃれは大切!
老人ホームに入居していて、日常的なことも自分ではできないという方であっても、ヘアスタイルを変えてみるとイキイキとした表情を見せてくれることがあります。
例えば、認知症の利用者であっても理解していないからとりあえず短くしておけば良いというわけではなく、家族に好みのヘアスタイルをヒアリングしてみたり、ジェスチャーで利用者本人に確認してみるとうなずいてくれることもあります。
また、昔はどんな髪型をしていたのかなどを話してくれる人もいるため、利用者にとっても有意義な時間を過ごすことができます。
■その人らしさを引き出すために髪を切る
老人ホームに入居していると自分らしさを忘れてしまいがちですが、訪問美容のサービスなどを利用することで自分らしさを取り戻すことができます。
介護度が重度であっても、整髪をしてもらえます。
老人ホームに入居してからも自分らしい生活を送りたいと考えている方は、理美容サービスが充実している老人ホームを選択してみるのも良いでしょう。
老人ホームの理美容サービスは、施設によってまちまちです。
訪問美容サービスでこだわりの美容師さんに整髪をしてもらいたいのか、施設内に完備されている理容室で日々の生活にも適している整髪をしてもらいたいのかなどの希望を叶えることができる老人ホームを探してみましょう。