老人ホームでは毎日栄養バランスの優れた食事が提供されています。
しかし、たまにはお菓子やお酒などの嗜好品を楽しみたいと考える方は多いでしょう。
これらの食べ物や飲み物を家族に頼んで持ち込んだり、買ってきてもらったりすることはできるのでしょうか?
今回は、老人ホームでの食べ物・飲み物の制限についてご紹介します。
■各老人ホームによって規則は異なる
食べ物や飲み物の制限に関しては、各老人ホームによって規則が異なっており、原則的に持ち込みを禁止しているところもあれば、条件をクリアしたものであれば施設内に持ち込んでも良いというところもあります。
なぜ食べ物や飲み物の持ち込みが制限されているのかというと、食中毒を発症させるリスクがあるためです。
居室に冷蔵庫が完備されている、もしくは持ち込める老人ホームの場合は条件をクリアすれば持ち込めるというところが多く見られますが、そうでない場合は食べ物や飲み物が早く劣化してしまい、食中毒を引き起こす危険性が高まります。
高齢者にとって下痢・嘔吐を伴う食中毒は非常に危険です。
場合によっては死につながってしまうこともあります。
そのため、老人ホームでは食べ物や飲み物の持ち込みを制限しているのです。
■原則的に持ち込めない食べ物・飲み物は?
多くの施設で持ち込めない食べ物・飲み物があらかじめ設定されています。
どういった食べ物・飲み物だと持ち込みできないのでしょうか?
例えばお刺身や貝類などは食中毒になる可能性が高いので禁止されています。
また、自宅で作ってきた料理や生果物をカットしたものも持ち込めません。
これは、自宅から持っていく最中に傷んでいる可能性があるためです。
生果物は持ち込みできますが、その場で食べられる量だけに制限されている場合があります。
もし持ち込めた場合でも居室に残しておかず、必ず持ち帰るようにしましょう。
飲み物で制限される傾向にあるのはお酒です。
お酒を飲みすぎてしまうと他の入居者とのトラブルにもつながってしまうため、持ち込めない場合が多いのですが、主治医から禁酒制限を受けていない場合、晩酌を嗜む程度の飲酒は多くの老人ホームで認められています。
食事と一緒にコップ1杯のお酒を提供しているところもあるので、お酒を嗜好品として楽しみたいという方は、勝手に持ち込むのではなくスタッフと相談するようにしましょう。
多くの老人ホームで食べ物や飲み物の持ち込みを制限しています。
どのようなものが制限されているのかというのは、各老人ホームによっても異なるため事前にチェックしておきましょう。