老人ホームというと閉鎖的な空間をイメージする方は多いかと思います。
実際に、老人ホームに籠もりきりになるのは嫌で自由に外出したいと考える方は多くいらっしゃいます。
老人ホームでは自由に外出することは可能なのでしょうか?
今回は、老人ホームの外出についてご紹介していきます。
■老人ホームは条件を満たせば外出可能
老人ホームと一口に言っても様々な種類があり、それぞれの施設によって外出の条件が変わってきます。
しかし、外出の条件さえクリアしていれば比較的自由に外出できることは事実です。
スタッフの付き添いが可能であれば、日常的な買い物を楽しんだりすることもできます。
また、スタッフの付き添いが難しくても家族が付き添ってくれる場合は事前に申請を出すことによって外出可能となります。
1人での外出は事故に遭うリスクなどが考えられるのであまり認められませんが、健康状態や目的の場所によっては認められるケースがあります。
例えば、歩いて5分圏内のところにある商店街へ買い物をしに行きたい、老人ホームの周りを少し散歩したいというような、老人ホームからあまり離れていない場所であれば1人での外出も認められるのです。
もちろん、いくら心身状態が良好で老人ホームから近くても、施設によっては完全に1人での外出が禁止されている場合があるので、入居前に確認しておきましょう。
■外泊することは可能?
老人ホームから数日間家に戻ったり、旅行に出かけたりしたいという場合も事前に外泊届を提出していれば問題なく外泊できます。
外泊の場合、スタッフは同行できないため、必ず家族が付き添わなくてはなりません。
また、高齢になってくると外泊した際に普段と異なる環境から健康状態が悪化してしまう可能性が高いです。
健康状態に不安が残る時はあらかじめ老人ホームのスタッフだけではなく、かかりつけの医師にも相談するようにしましょう。
また、数日間であれば問題ありませんが、数週間などの長期に及ぶ外泊に関しては認めていない老人ホームがあります。
長期間外泊されてしまうと、介護報酬が減額してしまうため外泊日数を制限している可能性が高いです。
もし、入居後に長期間外泊するケースが考えられるのであれば、あらかじめスタッフにどれくらいまでなら外泊できるのか尋ねておくと良いでしょう。
基本的に老人ホームでは外出・外泊は可能となりますが、全て自由に行えるというわけではありません。
外出・外泊の条件は入居前に必ず確認しておきましょう。