老人ホームと聞くと費用が高いイメージを持っている人も少なくはないでしょう。
家族や自分の入居を考えても、費用が高ければ申し込むことにも躊躇してしまいます。
ですが、養護老人ホームは収入が少なくても生活の支援をしてくれる施設です。
今回は養護老人ホームの特徴や気になる費用について確認していきましょう。
■養護老人ホームとは?
寝たきりの高齢者や体が不自由な高齢者が入居する施設が老人ホームだと考えている人も多いかと思いますが、養護老人ホームは介護やリハビリなどの必要がない高齢者の暮らしをサポートする施設です。
そのため、厳密に言えば介護保険施設ではありません。
自立した高齢者であれば一人暮らしでも大丈夫だろうと考える人もいますが、年金だけの生活では苦しかったり、家族が協力的ではない場合には毎日の生活に 困難が生じてしまいます。
養護老人ホームは、そういった生活が困難な高齢者を対象にし、サポートを行っていく施設なのです。
■養護老人ホームの入居条件とは?
では、どういった高齢者が老後老人ホームに入居できるのでしょうか?
基本的には、介護の必要がない65歳以上の高齢者で収入が少なく生活保護を受けているなど、経済的な問題点がある高齢者が対象となっています。
要介護度1以上の認定を受けている高齢者は入居することができないので気を付けましょう。
また、養護老人ホームに自己申告で入居することは不可能なので、家族や自分が住んでいる自治体に審査を申し込むことになります。
もし入居を考えているのであれば、地域包括センターに相談をしてみると良いでしょう。
■養護老人ホームの気になる費用は?
自立した高齢者でも入居できる養護老人ホームに興味を持ったのであれば入居を考えますが、入居する上で気になることと言えば費用ではないでしょうか。
いくら生活が困難であったとしても、実際には多くの費用が掛かってしまうのではないか?と不安になってしまいます。
養護老人ホームの費用は入居者の対象収入に応じて判断されます。
対象収入とは、年金などの収入から税金や保険、医療費などを際引いた額のことを言い、入居者の年収が0~27万円であれば月額費用は0円となっています。
150万円以下であれば、月に81,100円と10万円未満となっており、150万円を超える場合には超過した額×0.9÷12+81,100円で計算され費用が決められます。
低所得者でも安心して入居できる老人ホームが養護老人ホームです。
入居する際に必要な入居一時金の支払いも必要ないので、まとまったお金がない人でも安心して入居申請を出すことができます。
ですが、自治体によっては入居基準が厳しい場合もあるので、まずが地域包括センターに相談することから始めてみましょう。