老後を老人ホームで過ごしたいと考える人は多くいますが、中には認知症になってしまい老人ホームに入れるのか不安な方や家族もいることでしょう。
認知症を患っている場合、受け入れてもらえない施設もあるため施設の種類について知っておいた方が不安も解消できます。
今回は、認知症の方でも入居できる福祉施設についてご紹介しましょう。
■認知症の方が入居できる老人ホーム
認知症の方でも入居ができる老人ホームは、代表的なもので4つあります。
それぞれの特徴についてご紹介していきます。
・サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、民間企業が運営している高齢者向けの賃貸住宅です。
住宅はバリアフリーにも対応しており、老後でも安心した生活を送ることができます。
生活相談員が駐在しているので緊急時や悩み事があれば頼ることも可能です。
基本的に自立して生活できる人が受け入れられており、介護が必要な場合は外部の介護サービスを利用しなくてはいけません。
・特別養護老人ホーム
老人ホームでは大人数で生活を送る施設が多いですが、認知症の方は集団での生活が困難である場合があります。
特別養護老人ホームは、大人数での生活を前提とした施設だけでなく、少人数での生活を送るユニット型の施設がほとんどです。
医療的支援もでき、要介護度3以上の認知症の方でも入居することができます。
・有料老人ホーム
介護職員や看護師などの医療職を担当する人材が配置されている介護付有料老人ホームでは、認知症を患っていても入居できます。
認知症の方でも安心して生活が送れるため、利用する方も多いです。
・グループホーム
5〜10人程度で1グループとなり、認知症のケアができる専門の職員が必要な支援を行う施設がグループホームです。
入居者はできるだけ自身の力で生活をするため、家庭的な暮らしを送ることができます。
しかし、要介護度が悪化してしまった場合の対応は、施設によって異なるため注意が必要です。
中には地域密着型のサービスを展開しているグループホームもあり、その地域の住民でないと入れない場合もあるので気を付けましょう。
認知症の方でも入居ができる老人ホームは増加傾向にあるため、自身のライフスタイルに合いそうな施設を探すと良いでしょう。
老人ホームごとに入居条件が設けられているため、下調べは入念に済ませておくことが大切です。
認知症に患ってしまった方は、自分自身だけでなく家族にも負担となってしまうことがあります。
安心して生活を送れる老人ホームを利用することも検討しましょう。