老人ホームは様々な形態があり、その形態によってどのような人が入居しているかが異なります。
今回は、有料老人ホームに入居しているのはどんな人が多いのか施設ごとに見ていきましょう。
■介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ームは、食事や洗濯など日常生活をサポートする身体介護、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けることができます。
24時間体制で介護を受けることができ、日中は看護師も常駐しています。
入居の要件は老人ホームによって異なりますが、介護認定なしの利用者から要介護度5の利用者まで受け入れをしているケースもあります。
要介護5になると全面的な介護が必要になりますが、介護付き有料老人ホームではそのような状況になってもサービスを受けることが可能です。
そのため、終の棲家の候補として利用する人も多くなっています。
■住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、食事や洗濯などの生活支援のサービスを受けることができる高齢者施設を指します。
老人ホームのスタッフが直接介護をするわけではなく、外部の訪問介護サービスなどの事業所と契約し、それらの事業所のスタッフが介護サービスを提供しています。
住宅型有料老人ホームでは、自立した利用者の受け入れはもちろんですが、外部の介護サービスを提供することで軽度の要介護の利用者も受け入れています。
しかし、看護師の体制がそこまで充実していないケースが多いため、伝染病などを疾患を持つ人の受け入れができない場合が多くなっています。
介護付き有料老人ホームと比べると、比較的自立した利用者が多いと言えるでしょう。
■健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、家事のサポートや食事などのサービスを提供している高齢者施設です。
自立していて、身の回りのことは自分でこなすことができる利用者を受け入れています。
元気な状態を保つことができるように、温泉やスポーツジムなどの設備が整っているという特徴があります。
健康型有料老人ホーム自体の数は現状では少なくなっていますが、介護度が重くなってしまった時に備えて、充実した介護サービスが提供できる施設が隣接している場合もあります。
介護認定なしの利用者や要支援状態の利用者を受け入れているため、スタッフの手をそこまで借りなくても生活を送ることができる利用者ばかりとなっています。
有料老人ホームには、様々な形態があるため、介護度によって入居できるかどうかが変わってきます。
生活の質をどの程度維持したいのかなどを考慮することで、入居する老人ホーム選びがスムーズに進むのではないでしょうか。